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人にとって、手づくりはなくてはならないもの

注目の記事手づくり作家さんめぐり

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前回、雑貨デザイナーの原優子さんに手づくりの楽しさについてお話をおうかがいしました。今回は、リングワークを考案された、刺しゅう作家の久家道子さんに手づくりの楽しさや意味など、素敵なお話をうかがいました。

刺しゅうの楽しさをたくさんの人に伝えたい

 

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久家道子さんは約60年前にスウェーデン刺しゅうを、約35年前にプチポアンという技法を広めるなど、日本のものづくりを支えてきました。リングワークを始めたのは今から約50年前。刺しゅうにはいろいろな技法がありむずかしい。そこで、リングに糸をピンと張り、そこでかがり方の練習をしたのがはじまりでした。

 

若い人にこそ、手づくりをしてほしい

 

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「リングワークは私も長らく作っていませんでした。原優子さんからこれをキットにするとお聞きして、うれしかったですね。デザインも今の若い人のために作られていて、とてもいいと思いました」と久家さん。

 

かつて、ものづくりは生活の一部でした

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「人は、何年も前から生活の中でものづくりをしてきた。それを、今の人たちは忘れてしまった」と、久家さんはおっしゃいます。「昔は針や糸、布などの手仕事をいつも身の周りに置いていたものです。日本刺しゅうも、刺し子も、編み物もたしなみのひとつでした。こんな時代だからこそ、ものづくりをそばに備えておくことが必要ではないかしら」。

 

作るのも、喜びを分かちあうのも楽しい

 

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「ものづくりは、本来人間に備わった習性なんです。自分も楽しいし、人に分けてあげるともっと楽しい。ものを作るプロセス、完成までの作っている間の心の動きが、とても大事です」と久家さん。だれもが作れるリングワークは、手づくりの喜びを、それを感じる心を、取り戻すきっかけになるのかもしれません。

久家さんの手づくりに対する愛情や思いが、とても心に伝わってくる貴重なお話をおうかがいすることができました。

約50年前に久家さんが考案されたリングワーク。どこか懐かしく、でも、とても新鮮に感じます。時代を経てかわいく復刻したキットををぜひ体験してみてください。

 

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この記事に関するキーワード:作家,刺しゅう,リングワーク

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