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商品のこだわりウラ話し/こぎん刺しの裏技

1_88_3こんにちは。“ふるる”です。

Kogin ひと針ひと針こぎん糸を刺して作る「津軽で生まれた素朴な美しさ こぎん刺しで彩るポーチの会」。布目に沿って横に刺し進んでいくだけの簡単な技法なのですが、単純な技法だけに、きれいにぷっくり仕上げるためには小さなコツがいろいろあります。
「ひと針ずつじゃなくて、続けてちくちく刺してはいけませんか?」という質問をいただいているので、そのお答えもまじえながら、今日は、ふるるオリジナルのこぎん刺しの裏技を伝授しますね。
(画像をクリックすると大きな写真が見られます)

まずは、こぎん糸。刺しゅう糸のように細い6本が1束にまとまっていますが、これを1本ずつ引き抜き、そろえ直して使用します。
Kogin11_4 Kogin12_2
少し面倒に感じるかもしれませんが、これも仕上がりに差が出る大事なポイント。この会では6本どりで刺すからこんなにふさふさ。 このふさふさのボリュームがぷっくり立体的な刺し上がりのもとになります。

裏から針を入れて、ひと針ずつ糸を引きながら刺していきます。このとき、刺し始めの糸を裏に5cmほど残しておくのですが、これが刺し進んでいくうちにほかの糸にからまったりしていらいらしたことありませんか? わたしは初めて刺したとき、裏に残した糸が何度もからまって、ストレスを感じていました。そこで編み出したのがこれ。
Kogin2_2

裏に糸をセロハンテープで貼ってしまうんです。これで糸がからまずすっきり。後ではがすものなので、粘着の弱いものを使ってくださいね。

”ひと針ずつ刺しては糸の加減を見ながら引く”ことをくり返して刺していきます。このとき、そのまま糸を引くと、どうしても6本の糸がねじれてしまいます。糸のヨリを戻してから刺しても、なかなかきれいに6本平行にするのはむずかしいところ。
ここでわたしの2つめの裏技をご紹介します。
そっと糸を引いていき、あと少しのところで、(わ)に針を入れてから、さらに糸をそっと引きます。
Kogin4_4 Kogin5_4

ここでねじれができているようなら、針で糸を少し引き上げてゆるめてから、もう一度裏から糸をそっと引きます。
Kogin4_5 Kogin5_5

まだねじれているようなら、もう一度針でゆるめて・・・と数回繰り返し、糸のねじれがなくなったら、糸がふんわり渡るように引きます。
Kogin6_2 Kogin7_3

ほら、こうすればきれいでしょ。できるだけ均一な引き加減で刺すと、仕上がりにムラがなく、きれいにできますよ。

最後に、「ひと針ずつじゃなくて、続けてちくちく刺してはいけませんか?」という質問ですが、この方法でも作ることができます。本によっては、何針か続けて刺す方法が載っているものもあります。
実際にやってみました。

ちくちく刺して、糸を引きます。
Kogin8_3 Kogin9_4

2段めもちくちく刺して、糸を引きます。
Kogin10_3 Kogin11_3

この方法で刺したのがこれ。
Kogin121_2 Kogin122_2

ひと針ずつ刺したのがこれです。
Kogin131_2 Kogin132_2

比べると一目瞭然。ぷっくりの立体感が出ないんですね。横に渡る目の数がひとつのところは布目にこぎん糸がもぐりこんだようになってしまいました。

おすすめはひと針ずつていねいに刺す方法ですが、ちくちく続けて刺すと、目の数が数えやすく、早く仕上がるという便利なところもあります。早く仕上げたい方はお試しください。
ぷっくりした立体的な仕上がりにしたい方は、ぜひ、ひと針ずつ針目を整えながら刺してみてくださいね。

これはクロスステッチにも同じようなことが言えます。ひと針ずつ糸を引いて刺す方法と、すくうように目を拾って刺す方法。ひと針ずつ刺すと、時間は少しかかるけれど、刺しゅうが立体的にきれいに仕上がります。すくって刺すと、早く仕上がるけれど、平面的な仕上がりになります。『クチュリエ』の作り方説明書では、よりきれいに仕上がるひと針ずつ糸を引いて刺す方法を紹介していますが、短時間で仕上げたいときにはすくって刺す方法を試してみてください。この場合も、引き加減はなるべく均一にそろえてくださいね。