かぎ針編みの質問にお答え/かぎ針編みの疑問“アイロンはスゴイ!”
『クチュリエ』スタッフの“カオリ”です。
いただいている質問の中で多いのが「やわらかなぬくもりを大きくつないで かぎ針編みお花モチーフの会」の「モチーフ編みの仕上げの方法」です。冬の間に編みためたモチーフ編みが何枚かできあがって、「さて、どうつなぎあわせよう?」という段階の方がたくさんいらっしゃるようですね。
愛媛県 KCO さま
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モチーフ編みの糸の始末ですが、モチーフすべてをとじ針でかがってますか?
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千葉県 ちぃ さま
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作り方説明書の「仕上げをしましょう。」には「ふち編みはすべてのモチーフができてから編みます。」とありますが、もっと大きな作品に仕上げようとする時には、アイロンやふち編みはどのタイミングでするものなのでしょうか?今のところ編みっぱなしにしていて、予定枚数になったらまとめてアイロン&ふち編みをしようかな、と思っているのですが・・・。
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モチーフ編みの仕上げの手順は、
<糸の始末をする>
↓
<アイロンでサイズを調整する>
↓
<ふち編みなどで編みつなぐ>
↓
<最後にアイロンで整える>
となります。
まず、いただいている質問に、かんたんにお答えしましょう。
KCOさまのご質問、「糸始末はモチーフすべてをかがってますか?」ですが、たくさんのモチーフができれば、それぞれに(それぞれの色を変えたポイントで)「始まりの糸端」と「終わりの糸端」があると思います。全部とじ針でささっと裏側にからませて糸の始末をしてくださいね。
毎回するのはお手間かもしれませんが、全部を一度に糸始末すればそんなに手間取りません。太めのとじ針だと毛糸を針に通すのも簡単です。毛糸をとじ針の針穴に通す時は、刺しゅう糸を針に通す時のようにするとサッと通ります。
ちぃさまのご質問は「大きな作品に仕上げる時の、アイロンとふち編みのタイミング」ですね。タイミングに特別なきまりはないのですが、わたしのおススメは『どんなにたくさんあっても、必要枚数が全部編みあがってから』一度に全部の<アイロンでサイズを調整する>→<ふち編みなどで編みつなぐ>→<最後にもう一度アイロンで整える>という手順をオススメします。
その理由は、編み物は作品によってモチーフ1枚1枚のサイズが違ってしまうからです。
同じ人が同じ毛糸と号数の針で編んだとしても、その日によって編み目のゆるさがちがってきます。もちろん、モチーフによってもそのサイズは違ってきます。よほどたくさんの作品を編んだ経験のある方で「手の決まっている(編み目が一定)方」なら別ですが、「こま編みはゆるく編むクセがあるけれど、長編みはキツく編んでしまう」など、人によって事情はそれぞれ異なるものなんですね。
そのサイズのばらつきを、カンペキに統一してくれるのが、今回紹介する<アイロンでサイズを調整する>です。
アイロンはサイズを調整するだけでなく、モチーフの形や編み目のラインまでキレイに修正することができます。本当に魔法みたいなんですよ。
ちなみに、なぜ「『全部編みあがってから』アイロンなのか?」ということですが、それは「一番大きいサイズにあわせるから」です。編み地はグイグイひっぱれば、ある程度は伸びるようにできています。けれども後で小さくするのはむずかしいのです。だから「全部編みあがってから、それぞれのサイズを確認して、一番大きいサイズにあわせてアイロンをあてる。」それが得策だとわたしは思っています。
さて、今日は5枚のモチーフの仕上げをしてみましょう。
1)編みあがりの5枚のモチーフ。まだ糸端も出ていますし、ブルーとイエローがちょっと大きく編みあがっている感じがしますね。
2)糸始末をしましょう。ブルーの裏側です。裏側から終わりの糸端と、始まりの糸端をとじ針で数針すくっておきます。
3)糸端をカットしてみました。実はわたしは、あえてちょっと糸端を残しています。このあとギュウギュウと編み地をひっぱる予定なので、多少引き込まれると見込んでのことです。
拡大してみました。チョイッとヒゲを残すのはわたしのクセです。
5)さて、アイロンをあてましょう。一番大きいと見込んだイエローから。型紙のサイズにあわせて、裏向きにしてまち針でとめていきます。ここはちょっと引っ張り加減にした方がキレイに仕上がるので、適度にひっぱります。今回は本当の型紙のサイズ(ブルーのふちの内側のライン)よりも少し大きくなってしまいそうです。
みなさま驚かれると思いますが、わたしはこのくらい引っ張ります。
ギュウギュウひっぱって四隅をとめます。使うのはガラス製のまち針で、アイロンの熱で溶けてしまわないようになっています。アイロン台に型紙を乗せて、アイロン台にギュウギュウとまち針でとめます。針は斜めに刺しておくとアイロンがあてやすくなります。
6)まち針はたくさん使えば使うほどキレイに仕上がります。長編みの目の頭にそれぞれ刺せば、長編みの目をスッと伸ばすことができます。
7)さぁ、アイロンです。「高温・スチーム」であててみました。毛糸によって適切な温度を選んでくださいね。作り方説明書には「少し浮かせてスチームをあてる」と表示していますが、わたしは個人的にはギュウギュウとしっかりあててしまいます。毛糸が溶けたり焦げちゃったりしなければ大丈夫。同じ毛糸の糸端で試してみてもいいかもしれませんね。
1枚のモチーフに使うまち針は20本程度。ギュウギュウギュウーーーーっとあててしまいます。
熱がすっかり冷めるまで、まち針はそのまま。編み地が冷めてからまち針を外しましょう。
8)一番大きいサイズが決まれば、他のモチーフもそのサイズにあわせてまち針で伸ばしていきます。
さっきのイエローよりもずいぶん苦しそうなピンクですね。この後同じ要領でまち針をたくさん使って伸ばしてアイロンをかけました。
9)イエローのアイロン前とアイロン後を比べてみましょう。
<アイロン前>
<アイロン後>
10)5枚とも同じようにアイロンをあててみました。これでサイズも同じになりましたし、見違えるようにかっこよくなったと思いませんか?
<アイロン前>
<アイロン後>
四角いモチーフがゆがもうが、ねじれようが、アイロンひとつでこんなにピシっと仕上がるなんてスゴイと思いませんか? アイロンをうまく使うポイントは「ぐいっと思い切ってひっぱる」ことと、「細かく形を修正しながら、まち針でたくさんとめる」という「大胆さ」と「細やかさ」のバランス。この「大胆さ」と「細やかさ」のバランスはどんな作品の作り方でも、共通のポイントだと思っています。全部が大胆でも全部を神経質に作ってもうまくはできませんものね。
ちなみに、一般の方の作品やその写真を見ていて思うわたしの印象は、「もっとしっかりアイロンをあててみては?」というコトです。アイロンをジュージューあてるのは勇気が必要かもしれませんが、ウンとキレイに仕上がりますよ。
※くれぐれも、編み地が焦げたりとけたりしないように注意してくださいね。
今回のアイロンマジックはいかがでしたか? みなさまも、モチーフ編みの編み地、キレイに仕上げてみてくださいね。
※「編み方の基本を動画でご紹介」でも「糸端の始末の仕方」「アイロンのあて方」を紹介しています。あわせてご覧くださいね。
ほかの質問にも簡単にお答えしましょう。
滋賀県 めちゃん さま
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長編みに長編みを編み入れるときの目の取り方で、くさりの下がいいのかくさりの向こう側のほうが良いのかわからないのですが、教えていただけますか?
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お答え)
「どちらでもいいです!」というお答えなんですが、ダメでしょうか?(笑)
本当にお好みの方でいいんですよ。ただ、ひとつの作品ではどちらかに統一した方がいいですね。クチュリエのレシピでは、ほとんどが「くさりの下」をすくうようになっています。前段の端をキレイに見せたい、花びらの端なんかのデザインだと、くさりの向こう側だけをひろってみても、印象的に仕上がりますよ。
愛媛県 KCO さま
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わから始める編み方のスタートの仕方に、一重と二重の方法がありますが、使い分けの原則って、ありますか?
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お答え)
わたしが編んだことがあるのは2重だけですね。「わ」ではじめる「わ」が1重か2重か?ということですよね?であれば、2重の方が作品がしっかりしますね。もちろん逆に、繊細で華奢な仕上がりにしたい時は1重でもいいかもしれません。
まだまだ、かぎ針編みのご質問にはどんどんお答えしていきます。
ご意見、ご要望およせくださいね!
次回は<ふち編みで編みつなぐ>をご紹介する予定です。
今回アイロンをかけたモチーフを編みつなぎますので、お楽しみに。



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