第11回フェリシモ クチュリエ大賞/受賞作品のご紹介 優秀作品
受賞作品発表展示会を開催している「第11回フェリシモ クチュリエ大賞」。
今回は、「手づくりで結ぶ絆」をテーマに、「キット・部材部門(Couturier[クチュリエ]に掲載されているキットや部材を使って作る)」と、「自由部門(自由に作る)」のふたつの部門で作品を募集し、先ごろ「クチュリエ大賞」をはじめとする受賞作品と優秀作品を選出し展示しています。
本日は、優秀作品をご紹介します。
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■ 優秀作品
「バラ柄4段BOX ~素材どうしがつながって~」 渡辺 ゆきさま(埼玉県)
【作品に込めた思い】
毎月違うバラ柄の生地が10枚届くというクチュリエならではの企画に惹かれ、コツコツと集めてきた布たち。この中からテイストの合う柄を組み合わせ、ロマンティックな作品を作りたいと思い、カルトナージュという技法でチャレンジしました。バラ柄生地をメインに壁紙やクロスなどの素材が1つの作品の中でパッチワークのようにつながりを持ち、やさしい雰囲気がこぼれ出てくるような作品にしたいと思いました。
「未来へ思いを伝える こだわって復刻した200枚バラ柄カットクロスの会」(20回予約コレクション)を使用。
※webでの商品掲載が終了した場合リンク切れとなります。
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■ 優秀作品
「給食」 加藤 幸枝さま(兵庫県)
【作品に込めた思い】
ある日、小・中学時代の友人から数年ぶりに一本の電話。とてもなつかしく、幼いころの楽しかったこと、辛かったことなどいろいろな話をしました。電話の後も私の頭の中で、たくさんの思い出がよみがえってきました。そして長い年月が経っても自分のことを思い出して連絡をくれた友への感謝など……。
そこで小学校時代のワンシーンを形にしようとこの作品を作りました。製作していると、もう中・高生の娘たちが私と作品を取り囲み「今は、牛乳は紙パックだよ」「食器はこんなふうではなかったよね」など会話がはずみます。
このひとときも私にとって大事な楽しいときになりました。
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■ 優秀作品
「4灯のシャンデリア」 堀場 千波さま(愛知県)
【作品に込めた思い】
私にとって絆とは家族です。新しい家族を持って早10年。その間に二人のかわいい娘に恵まれ、母として妻として、こどもたちと主人とともに一緒に成長できることに日々感謝しております。そんな家族は、私に、温もり・優しさを与えてくれ、こどもたちのキラキラした笑顔は、まばゆい光そのものです。まるでシャンデリアのように。それぞれ自らが光源となりお互いに安らぎを与えてくれる家族4人のシルエットを、灯火に見立てたペンダントフレームに収めました。いつまでも、家族が笑顔で過ごせるようにと思いを込めて。レース部分は「ルーマニアン・ポイントレース」という技法を用いました。
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■ 優秀作品
「“oneness” ワンネス」 深澤 麻寿美さま(大阪府)
【作品に込めた思い】
世界の絆・平和を、地球を囲むこどもたちで表現してみました。こどもは地球・人類の未来です。世界のこどもたちが手をつなぎ、人類に平和が訪れることを願っています。
羊毛フェルトの素材をいかし、こどもたちがあたたかい感じに仕上がるように、作品全体が素朴な感じに仕上がるように、工夫しました。
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■ 優秀作品
「気持ち伝わるかな?」 澤村 藍さま(宮城県)
【作品に込めた思い】
経験したことのない災害に見舞われた去年、すっかり沈んでしまった気持ちを救ってくれたのは、やはり手づくりの力でした。この作品は小さな小さな小人の女の子が手づくりのプレゼントを渡そうとしているところです。
「誰に」や「何を」はあえて設定せず、女の子の表情から、見た人それぞれに想像してほしいなと思います。相手を思い、考えながらプレゼントを作ったこの女の子の時間は「贈りたい相手がいる」という幸福感に満たされたものだったはずです。そんな手づくりならではの小さなしあわせが、この小さな女の子から伝わったらいいなと思いながら製作しました。
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■ 優秀作品
「箱入り娘(雛)」 三輪 幸子さま(大阪府)
【作品に込めた思い】
私には三人のこどもがいます。二人は女の子。次女には私のをあげる約束をしておりますが、長女にはまだ考えていませんでした。長女は専門学校を出て一年たらずで、ケニアに、会社の意向と自分の意志で行き、現在も旅行会社のケニア支社の責任者として10年以上働いています。はじめはすごく心配でした。当時は未開の地でしたので、よりによって何で ? と思いましたが、今は自分とケニアの友人とで小さいながら夢をかなえようとしています。日本の季節ごとはわかっていても、日本とは反対の気候。日本の心を少しでも味わってもらいたく、この小さな手づくりの雛を見て、なかなか帰れない日本に、あぁ今こんな時期なのだと思ってくれればと、作りました。
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■ 優秀作品
「帰り道」 藤塚 真紀さま(大阪府)
【作品に込めた思い】
幼いこどもにとって父母の肩車はいちばんの特等席。わが家でも小さいころに、息子たちが主人に肩車をしてもらって喜んでいたのを思い出します。
そんな家族の様子を猫たちで表現してみました。見ていただいた方に「昔、肩車してもらったなぁ」とか「こんな時期もあったね」とか「今のわが家と一緒 !」などいろいろ感じてもらえたらうれしいです。
家族との絆。いつまでも大切にしていたいものです。
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ぜひ会場で作品をご覧ください。
●「第11回フェリシモ クチュリエ大賞」受賞作品発表展示会のご案内はこちらです。
そのほかの優秀作品も引き続きご紹介します。どうぞお楽しみに。